今日は年齢が一回りも二回りも若い保育士たちの勉強会やコミュニティの梯子をして多くの刺激をもらった一日だった。午前中のフリースクールの件は、またどこかで書こうと思いますが、まずはうちの職員も関わらせてもらい遍照広尾保育園で開催された「新しい保育のリーダーズ×松本雄太」企画の『広げよう保育の輪』イベントについてちょっと書いておきたい。

イベントの大きなテーマとしては「保育の価値(バリュー)」について語り合うことが目的だったようだ。我々はそれぞれ違ったミッションやヴィジョン、そして価値を持った法人(保育園)で働いている。その枠を越えて集まり、「価値(バリュー)」について考えるという実に珍しい研修だ。普段、僕らはそれぞれの園の理念や方針の中で働いているが、実際の保育現場では、マニュアルや理念だけでは判断しきれない場面に日々ぶち当たる。子どもに今声をかけるのか、それとも待つのか。止めるのか、挑戦を支えるのか。その瞬間に最終的な行動を決めているのは、知識や技術以上に「その人が何を大切にしているか」という価値観である。
だからこそ、現場の職員は法人(保育園)を越えて価値について語り合う場には大きな意味がある。理念は違っても、「子どもを信じたい」「体験を奪いたくない」「安心できる関係をつくりたい」といった根っこの部分には、多くの共通点があるだろう。むしろ、違いがあるからこそ、自分自身が大切にしているものに気づくきっかけにもなるのかもしれない。価値とは、正解を揃えるものではなく、自分の中にある“揺れない軸”を見つける営みなのだ。

保育は、人と人が向き合う仕事。さらに子どもは、言葉以上に、保育士のまなざしや関わり方の奥にある価値を感じ取ります。だから保育者が自分の価値を言葉にできることは、そのまま子どもに手渡す世界を自覚することでもあるのだ。今日のような対話は、単なる研修ではなく、「どんな大人として子どもと出会いたいか」を確かめ合う時間だったのではないでしょうか。
制度や環境が変化していく時代だからこそ、最後に立ち返れるのは、自分が大切にしたい価値だと思っています。その価値を持った保育者同士が出会い、語り合い、揺れながらも育っていくこと。その積み重ねこそ無しには保育の未来はないとさえ思うです。
最後に僕は保育者の「価値観」は育成可能だと思っています。それは知識のインプットとは違い『体験(揺らぎを感じ)⇒意味づけ(問いで掘り下げ)⇒言語化(自分で短い言葉にし)⇒行動(日常に落とす)』・・・長く保育現場にいるだけでは育たない自分の価値観を育て、深めていってもらいたい。


