施設種別を越えて顔が見える関係

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今日は南区社協施設部会の新年会が久良岐母子福祉会館で行われ、多くの施設の方が集まり楽しい時間を過ごした。横浜市には18の区があり、それぞれに社会福祉協議会が存在している。しかし、更生施設、救護施設、高齢者施設、保育所、乳児院といった制度も対象者も異なる福祉施設が、種別を越えて継続的につながっているコミュニティは南区だけである。

福祉の現場は、縦割りで制度ごとに分断されやすい。高齢、障害、児童、生活困窮・・・対象が違えば、法律も財源も言葉も変わる。その結果、「横のつながり」は理念として語られても、実際には生まれにくい。南区の施設部会が特筆されるのは、そうした制度の壁を前提にした上で、それでも「顔の見える関係」を積み重ねてきた点にある。

この場では、自分の施設の正解や専門性を競い合うのではなく、「いま、地域で何が起きているのか」「制度の狭間でこぼれ落ちそうな人がいないか」といった情報が、自然に共有される。保育所の気づきが、高齢者施設の支援に重なり、更生施設の視点が、子どもや家庭支援の理解を深める。そうした知の交差点が、ここにはあるのだ。

地域福祉とは、何か新しい事業を立ち上げることだけではない。
日常の中で、制度を越えて人と人がつながり、「この地域で支え合っている」という実感を共有できること。その土壌があるかどうかで、支援の質は大きく変わると思っている。

南区の施設部会は、その土壌を、時間をかけて耕してきた。福祉は、分けることで守られてきた。けれど今はつながることでしか守れない現象がアチコチにあふれ出している。この種別を越えて顔が見えている関係は必ず意味を持つ時が来る予感がするのである。

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