色は教えるものではなく・・・

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小さな表現者展まで約一ヶ月、職員と表現活動について話す時間が多くなってきた。昨日も「子どもと色」について対話をしたので16日「色の日」に合わせ今日は「色」の話。
赤・青・黄色……と聞くと、大人はつい色の名前や分類を思い浮かべますが、子どもにとって色は、知識や情報というよりも、もっと生々しい「出来事」のようなものではないだろうか?

たとえば、初めて絵の具が混ざる瞬間。
赤と青をぐるぐるかき混ぜると、思ってもみなかった色がたまたま現れる・・・そのとき子どもは、「紫になった」と理解しているのではありません。「あっ!」という驚きや、「なんだこれ」というざわつきを、身体ごと味わっているのでしょう。

色は名前を知る前に、感情や感覚として立ち上がってくる。そこに、子どもにとっての色の本質があります。

大人は色を「整理」してしまう。
これは赤、これは青。これは正しくて、これは違う。
一方で子どもは、色を「経験」します。
きれい、こわい、あったかい、なんか好き。
そこには正解も不正解もなく、ただ「出会ってしまった」という事実があるだけです。

そう考えてみると、日常のあらゆる場面で子どもは色との出会いをしている。
落ち葉の茶色が雨に濡れて黒く変わる瞬間。夕日で部屋の色が少しやわらぐ時間・・・。
子どもたちは、そんな小さな変化をよく見ています。そして、言葉にしきれない分を、色で受け取っています。

だからこそ、保育の中で色に向き合うとき、僕らは少し立ち止まりたいと思う。
「これは何色?」と問う前に、「どんな感じがする?」と一緒に感じられる余裕を持ちたい。
色を教える人になるより、色に驚く仲間でありたい。
うまく言えなくてもいい。説明できなくてもいい。ただ見て、触れて、混ざって、変わっていくのを味わえばいい。そんな感じを大切に2月7日の小さな表現者展に向かっていきたいと思います。


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