困難女性支援法って知ってる??

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さて、みなさんは令和6年4月に施工された困難女性支援法・・・正式には「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」を知っていますか? あまりニュースにもならなかったのでご存じない方も多いかと思いますので簡単に説明すると・・・女性は、日常生活や社会生活を送る上で、女性であることにより、様々な困難な問題に直面しています。この法律は、そうした女性の福祉の増進を図るために制定されました。困難な問題を抱える女性に寄り添い、一人ひとりのニーズに応じた支援を行い、安心して、かつ、自立して暮らせる社会の実現を目指す、そのための法律です・・・えっ、こんなの当たり前のことが規定されていなかったの???と思う方が多いと思いますが、実は今から67年前、つまり昭和の時代に、困った状況の女性を助ける法律が作られています。これが、女性支援の始まりではあるのですが、これは「売春防止法」と言って、売春をする女性や売春をするおそれのある女性を対象とするもので、こうした女性の「保護と更生」が目的の法律でありました。わかりやすく言えば、社会の風紀を乱す“困った人”を保護して更生させる法律だったんですよね。
おおもとが売春防止法であることから、「女性の福祉」や「自立支援」という視点が十分でなく、制度的に限界が指摘されていました。そこで、令和の時代になってやっと新しく「女性の福祉」「人権の尊重や擁護」「男女平等」といった視点を明確に規定した法律を作らねばってことになったわけです。
 そして、今月「神奈川県困難な問題を抱える女性に対する自立支援事業」委託のプロポーザル(入札)が行われ、わが(福)久良岐母子福祉会が「困難な問題を抱える女性に対する自立支援事業」を受託することとなりました。
この数か月、改めて女性が抱えている問題の学び直しをしましたが、困難女性を取り巻く状況は想像していた以上に様々であり、必要な支援も多岐にわたります。そして、困難女性支援法による「当事者目線」に立った支援はまだ始まったばかり、誰も正解などわかりません。だからこそ、本人の立場を尊重し、一人ひとりのニーズに応じた切れ目のない久良岐らしい包括的な支援をしていくぞ!という気概を持ってこの事業に関わりたいと思います。
あらゆる女性が安心して自分らしく暮らせる社会を作るには様々な人たちと協働しなければならないと考えています。女性の福祉の向上に興味がある方は是非、一緒に活動しましょう、力を貸してください。よろしくお願いします。
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