社会と切り離さない支援という挑戦から一年が経過し・・・

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困難女性の自立援助施設「わたしのお家」一周年に寄せて

社会とつながりを持ちながら支援を受けることができる、日本で初めての困難女性の自立援助施設「わたしのお家」が開所して、今日で一周年を迎えました。

困難を抱える女性への支援と聞くと、私たちは無意識のうちに「安全のために一度社会から切り離す」「守るために隔てる」というイメージを抱きがちです。確かに、暴力や深刻な被害から身を守るためには、静かで閉じた環境が必要な局面もあります。しかし同時に、その切り離しが長く続くことで、社会との距離が広がり、再び孤立へと向かってしまう現実も、私たちは数多く見てきました。

「わたしのお家」は、そうした支援のあり方そのものを問い直す施設として生まれました。困難女性支援法が掲げる理念――困難を個人の問題としてではなく、社会との関係性の中で捉え、切れ目なく支援するという考え方――を、日々の暮らしの中で実装しようとする挑戦でもあります。

ここでは、女性たちは地域の中で生活し、買い物をし、通学や通勤をし、人とすれ違いながら日常を重ねていきます。支援は「管理」ではなく「伴走」としてあり、失敗や立ち止まりがあっても、関係性が切れないことが大切にされています。社会と関わり続けながら支援を受けられるということは、決して簡単なことではありません。傷ついた経験があるからこそ、社会は時に怖く、不確かな場所にもなります。それでも、「もう一度、社会の中で生きてみよう」と思える小さな足場をつくること――それこそが、この施設の大きな意義です。

この一年で見えてきたのは、回復や自立が一直線ではないという、あたりまえでありながら忘れがちな事実です。前に進んだと思ったら、また不安が強まる日もある。社会とつながるからこそ、つまずくこともある。けれど、そのたびに「やり直せる場所」「戻ってこられる関係」があることが、次の一歩につながっていきます。「

今日、頑張ってくれている職員たちと話し、わたしのお家」は、その戻り先を社会の中に残し続ける施設なのだと、再確認できました。