心臓から上で勝負する男

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昨年のメジャーリーグのオープン戦。エンゼルスの菊池雄星とドジャースの大谷に先頭打者ホームランを被弾するニュースが流れた。フルカウントから投じられた一球をめぐってネット上の野球ファンだけでなく、球界OBまでが、この配球は「ありえない」とダメ出しをしたことに対し、菊池雄星は「このままでは捕手に申し訳ないので発信します」と前置きし、一番あり得ないのは四球を出すことでしたと、その一球についての意味や想いを語っていた。結果に対する言い訳ではなく、野球の醍醐味を伝えるカッコいいコメントだった。

Yusei Kikuchi (Angeles)
February 28, 2025 – MLB :
Los Angeles Angeles Spring Training Baseball Game
against the Camelback Ranch–Glendale
in Phoenix, Arizona, USA.
(Photo by Creative 2/AFLO)

今朝、テレビのスイッチを入れるとNHK「ここから 」にその菊池雄星選手がインタビューを受けていた。菊池選手はメジャーリーグで活躍し続ける秘訣として「心臓から上で勝負する」という表現をしていた。体格でも、筋力でもなく、メンタルと、考える力で勝負するという意味だ。

アスリートの言葉なのに、なぜか自分事としてその言葉が響いてきた。保育園長という仕事に、分かりやすい勝敗はない。でも、迷ったとき、どの価値を選ぶのか。しんどいとき、誰のために踏ん張るのか。誰も見ていない場面で、どんな判断をするか・・・それはまさしく「心臓から上」で行われる仕事である。

更にこんなことも言っていた。夢を持つということは、実は、きれいなことばかりではない。やりたいことがあるから、やりたくないことをやる。やらなくてもいいなら避けたいことも、未来のために引き受ける。そして、「やらねばならないこと」を、淡々とやり続ける。

僕らだってそうだ。面倒な調整をする。気が重い対話をする。・すぐに結果が出ないことを続ける。夢を持つ人は、「楽しいことだけ」を選んで生きることはできない。でも逆に言えば、夢を持っているから、やりたくないことにも意味が生まれる。

最近、思う。本当に強い人は、心が折れない人ではない。折れそうな心を持ったまま、それでも前に進める人なんだろうなと。保育も、福祉も、すぐに結果は出ない。正解も、一つじゃないし、結果が出ても評価されるとも限らない・・・それでも続ける、続けるしかない。。

なぜなら、その先に、自分のなし遂げたい夢があるから。明日もきっと、小さな「やりたくないこと」をいくつか引き受けるのだろう。でもそれは全部、「やりたい未来」のためだ思って、「心臓から上で勝負していこう」と思う朝でした。目指せ、保育福祉界の菊池雄星(笑)

 

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