2023年度の久良岐母子福祉会の事業計画のスローガンとして「地域で保育・養育・子育てしよう」を掲げたものの、日常の業務も忙しい中で簡単に地域に向けて「何か」を起こしていくのは簡単なことではない。
想いはあるもののどこから、どのように始めたらよいのかといったノウハウもなく、手探り状態で半年間試行錯誤を続けている。
そんな現状の中、各施設の職員だけでなく、施設を側面的に支えてくれているステークホルダーの皆さんにも集まってもらい合同の研修会&対話のセミナーを開催しました。
ゲストスピーカーは横浜市の共創におけるキーパーソン二人。横浜市政策局の関口昌幸さんとYOKOHAMAリビングラボサポートオフィスの河原勇輝さん。
個人的には何度も一緒に活動させていただいているお二人だが、久良岐の現場職員とは初顔合わせ・・・どんな化学反応が起こるのか楽しみだった。
関口さんからは横浜市の現状を俯瞰した視点と具体的なデータを使って、これまでの思考や常識を変えていきながら社会課題の解決を図るといったパラダイムシフトを起こしていく必要性と 久良岐が忘れてはいけないマインドの大切さを熱く語っていただいた。
それを受け、河原さんはご自分の体験や今まで行ってきた社会課題というよりも、相手の温度がわかるようなローカルな地域課題に向き合っている生き様をお話しいただいた。
中途半端な保育福祉の専門家の講義よりもずっとリアルで刺激的なトークは聞いていた職員の心に何かしらのスイッチを入れてくれたのだろう、その後のグループでのトークはとても活発なものになっており、一緒に議論にかかわっていただいたステークホルダーさんとの関係ももっと違ったステージに建てたのではないだろうか。
12月には各施設からの地域福祉実践発表が行われます。
小さな一歩かもしれませんが今日の一日が大きなターニングポイントになるような気がしています。