保育や児童福祉の仕事と並行して困難女性という分野に関わり始めたこともあってか正直あまりアンテナが高いとは言えなかった「国際女性デー」に関するニュースや情報に目が留まるようになった。
その中で「女性の活躍を後押しする取り組みを後押しする」といったワードがあちこちで見られるのだが、これだけでは片手落ちだなと最近強く感じている。
まだ上手に言葉で説明できないのだが、女性活躍推進法でも「働く場面で活躍したいという希望を持つすべての女性が~~」と書いてある通り、『働く女性』という賃金労働者だけに焦点が当たっている気がして、育児や介護などで「働く」というシーンにいない女性にはスポットが当たっていない。また、働く希望を持てない、機会を得られない女性、また、病気や障碍等のため働く場面から排除されてしまっている女性のことは全く考慮されていない(気がしてしまう)
僕が関わっている母子生活支援施設だけではないがシングルマザーたちは、賃金を稼ぐ労働もあるが、それ以上に「家事労働」をひとりで行わねばならない・・・・これだけ見てもわかることだがすべての女性が活躍する社会を目指すのであれば「賃金労働」の活躍だけでなく、シャドーワークというか再生産労働にも目を向けていかねば意味がない。
仕事をするという公的領域、子育てや介護という私的領域、そして、地域などで活動するような社会的な領域・・・これらの分野すべてで女性も男性も活躍(活用ではなく)するという世界観をこれから作っていかなければならないのかなぁ・・・保育の仕事をしているとよくわかるのだが、社会保障としての保育機能が低かったり、使いにくいとそのひずみは社会の最小単位である「家族」に負担が行くことになる、そして、家族の中で多くの負担をかぶるのは再生産労働を担う役割があるように思われている女性なのだ。
まずは、この辺りの思考から変えていきましょう!!