昨日「保育の中の問い立て方」という話をしたが、今日は保育士間、それもミーティングという場面に絞って考えてみたい。保育園では様々なミーティングがある。子どもの姿を共有したり、気になった出来事を話したり、次の対応を相談したり・・・でも振返ってみると「報告・情報共有・やり方の確認」くらいしか話していないことに気づく。もちろんそれは大切な仕事ですが、せっかくなら子どもの姿を通して自分自身が学ぶ場としたい。良い対話は、良い問いから始まるので対話の質は、問いによって決まると思っている。
そのためには、まず「見る力」が大事。単純な話だが「この子わがままなんです」と解釈から話を始めるのではなく、「ブロックを貸してと言われて怒った」というように事実を伝える習慣がつくだけでもミーティングの質は変わる。
観察を元に事実が見えると、いくつもの「見方」が出てくる。例えば、子どもが玩具を独り占めしていたとき、ある人は「わがまま」と感じるかもしれないが、別の人は「まだ不安なのかもしれない」と考えるかもしれない。また別の人は「遊びに集中しているのでは」と見るかもしれない。こうした視点が増えたら、「もし安心できたら、この子はどう変わるだろう」「環境を少し変えたらどうなるだろう」といった次の保育の仮説をもって試すことができる。
このようなことを考えると4つくらいの大きな問いのポイントが湧き上がってくる。最初は「何が起きていましたか?」というような事実を共有する問いです。解釈を入れずに出来事を共有するための問いだ。次に「この子は何を伝えようとしていたと思いますか?」というような出来事の意味を問う質問が必要になってくる。子どもの主体を尊重する上でも大切な問いだ。
その後には「もし〇〇だとしたら?」といった可能性を問うとか。「次はどんな関わりを試してみますか?」といった次の保育につながるような問いでもよい・・・ミーティングや話し合いは「どう対応するか」という答えを出していくための場だと思うのだが、でも、本当に大切なのは子どもを理解することだ。良い問いがあると、対話が生まれるし、対話が生まれると、保育が深まり、子どもの理解も深まる。ミーティングで「問いを立てる」という行為は、子どもから学ぶを作り出す装置だと思うのだ。