のらねこぐんだんの世界へ

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絵本『ノラネコぐんだん』の世界に、子どもたちと一緒に飛び込んだお泊り会。

準備の段階から私たち保育士は、ただの「イベント」ではなく、「物語の一部になる体験」を目指してきました。

そんなこともあって今年のテーマカラーは、ノラネコたちのイ「黄色」。園庭に干された黄色いTシャツは、子どもたちの手で絞り染めしたものです。

黄色いTシャツは、ただの衣装ではありません。物語の一員になるための「チケット」のようなもの。子どもたちは、自分の手で染めたTシャツを誇らしげに着て、ノラネコぐんだんになりきる。そして「いたずらしても怒られない(かもしれない)特別な夜」が始まります。

園庭にセッティングされた外ごはんの机ももちろん黄色。大きなベニヤ板に子どもたちがペンキで塗り上げた手作り作品です。

いつもの給食の時間が、物語の中のレストランに早変わりする。そんな非日常の空間の中、メインイベントはやっぱり「カレー作り」。絵本の中でノラネコたちが大騒ぎしながらカレーを作るシーンを再現し、買い物に行って、野菜を切って・・・炒めて、煮込んでは給食の先生にお願いします!

切った野菜たちはちょっと不格好かもしれないけれど、隣の子と笑い合ったりしながらの料理です。

大人が主導するのではなく、子どもたちが「やってみたい」を形にする。ノラネコたちのように、自由でちょっとおてんばな手つきのまま。

完成したカレーを食べる頃には、子どもたちの表情にも少しだけ「ぐんだん」らしいやんちゃな誇らしさが浮かぶ。「これ、わたしが切ったにんじん!」「あれ、ぼくがじゃがいもいれた!」そんな会話が飛び交う夕食の時間は、何にも代えがたい。

今回のお泊り会のテーマは、想像力と仲間と、自分の手で世界をつくるという体験。子どもたちが「ノラネコぐんだんになった日」は、きっと大人になっても心の中で笑って思い出す、そんな特別な夜になると嬉しいです。

 

 

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